戦果報告
国王ネフィリム
何ということだ!
あのような下賤のものに…帝国の王たる余が敗走するとは!
まぁまぁ落ち着いてください。きっとあいつらズルしたんですよ。
ズル?
どんなズルだ言ってみろ。
ウッ!
そうですねぇ…例えば。落とし穴たくさん掘ってたとか…。矢の先に何か塗ってたとか…。ワインをちらつかせたとか…。
…。
姑息な手を使おうが、世界が奴に味方しようが、天地が逆転しようが、余が負けることがってはならんのだ。
それはさすがに無理なんじゃ…。
あぁ最悪だ。
全てが…全てが最悪だ。
ともかく砦は私が死守するから、陛下はちょっと下がっててくださいね。
ブツブツブツ…。
もう駄目じゃないのか、アレは。
まだ子供なんだよ。お前らの時間軸の尺度で判断するもんじゃないよ。
とはいえ、これはいよいよ最終魔法しかなさそうですねぇ。
そうだな…。
準備はしておこう。